24/12/05●「武器よさらば」「もうひとりの自分」などが著作権フリー(パブリックドメイン)に

24/12/05●「武器よさらば」「もうひとりの自分」などが著作権フリー(パブリックドメイン)に

 オンラインジャーナルの「The Public Domain Review」が、2025年1月1日に著作権の保護期間がパブリックドメイン(著作権フリー)になるコンテンツを特集している。
 今回フリーになるのは、日本、イギリス、ロシアなどの場合、著作物の保護期間が「著作者の死後70年」と定められているので、2025年1月1日を迎えた時点で1954年に死去した人の作品。また、ニュージーランドやアフリカ、アジアの多くの国では「著作者の死後50年」と定められているので、1974年に死去した人の作品。

 では、以下、主な文学作品を列記する。

◆自分ひとりの部屋
 1929年にヴァージニア・ウルフが出版した「A Room of One’s Own(自分ひとりの部屋)」は、16世紀~17世紀にかけての劇作家、ウィリアム・シェイクスピアの妹を題材とした小説。

◆もうひとりの自分
 グレアム・グリーンが21歳の時に著わした処女作「The Man Within(もうひとりの自分)」。裏切者から逃亡する青年アンドリュースと、彼をかくまう女性エリザベスとの物語。

◆武器よさらば 

 アーネスト・ヘミングウェイが1929年に出版した「A Farewell to Arms」(武器よさらば)。第一次世界大戦中の戦役中のアメリカ人駐在員とイギリス人看護師の恋愛を描いた出世作。

◆響きと怒り
 ウィリアム・フォークナーが1929年に出版した「The Sound and the Fury」(響きと怒り)。アメリカ南部の特権階級だったコンプソン家の没落について記された4部構成の小説。がノーベル文学賞を受賞する要因となりました。

◆マラコット深海

 コナン・ドイルの小説「The Maracot Deep」(マラコット深海)。大西洋の深海調査に出発し、その後消息を絶ったと思われていたストラッドフォード号とその乗組員が、かつて海中に没したアトランティスを発見するという短編小説。

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