5月30日、取次大手のトーハンと日販グループホールディングス(日販GHD)が、2024年度(24.4.1~25.3.31)の決算を発表した。
トーハンの決算は、連結業績による売上高3947億2200万円(前年比1.1%減)、営業利益9億6700万円(同16.8%減)、経常利益15億3200万円(同18.6%減)、親会社株主に帰属する当期純利益18億7100万円(同28.9%増)。協和出版販売の物件売却益を計上して最終利益は増益となった。ただし、本業の「取次事業」は、15億500万円の経常赤字に陥っている。
一方の日販GHDは、売上高が3827億4600万円(前年比4.8%減)、営業利益は2億9600万円(前年は16億6100万円の損失)、経常利益は7億9100万円(前年は11億8000万円の損失)、親会社株主に帰属する当期純利益は4億1600万円(前年は49億3400万円の損失)で、3期ぶりに黒字に転換した。
しかし、本業の取次事業は赤字も利益を大幅に改善したとはいえ、まだ赤字を続けている。