22/02/22●講談社、大幅な増収増益決算。デジタル事業が急伸

22/02/22●講談社、大幅な増収増益決算。デジタル事業が急伸

 2月21日、講談社の第83期(2020.12.1~21.11.30)決算と役員人事が公表された。売上高は1707億7400万円(前年比17.8%増)、当期純利益155億5900万円(同43.0%増)で、増収増益の好決算となった。
 売上高の内訳は、「製品」662億8600万円(同4.4%増)、「事業収入」910億2800万円(同27.4%増)、「広告収入」70億4300万円(同27.6%増)、「その他」32億4300万円(同147.9%増)、「不動産収入」31億7300万円(前年と同じ)。

 「事業収入」の「デジタル関連収入」は704億円(同29.4%増)で、そのうちの電子書籍は690億円(同30.2%増)で、紙媒体の「製品」売上を初めて上回った。「デジタル関連収入」の多くは、コミックのデジタル移行が稼ぎ出したもので、この決算により、大手出版社(集英社、小学館、KADOKAWAなど)のビジネスがいまや紙でなくデジタル事業に移行していることがはっきりした。

 なお、「国内版権収入」は114億円、同38.9%増、「海外版権収入」は91億円、同4.2%増。

著者について

mediatablet administrator