2023年8月の書籍雑誌推定販売金額が公表された。その額は711億円で、なんと前年比11.3%減、二桁マイナスという惨憺たる結果になっている。書籍は378億円で、同10.6%減。雑誌は333億円で、同12.0%減である。
雑誌の内訳は、月刊誌が277億円で同12.0%減、週刊誌が55億円で同12.0%減。返品率は書籍が40.2%、雑誌が44.4%で、月刊誌は43.7%、週刊誌は47.6%となっている。
推定販売金額が二桁マイナスを記録したのは、今年の4月の12.8%以来のことだが、年間に2回も二桁マイナス月がでるのはおそらく初めてではないだろうか。
原因は明確とは言えないが、記録的な「猛暑」が影響したのではないだろうか。
となると、今年の年間販売金額は、過去最低を記録するのは間違いなく、様々な影響が、今年の後半か来年にかけて顕在化して来るだろう。
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