このほど、2023年の出版物推定販売金額が公表された。その額は、1兆0,612億円。かろうじて1兆円を上回ったものの、ピーク時の1996年の2兆6564億円と比べると、実質的に3分の1になってしまっている。
もはや出版不況と言うレベルの話ではなく、紙による情報、文化事業は、特殊なものを除いて成り立たないとみていいだろう。このまま行けば、2024年は1兆円割れは確実だ。
月刊誌、週刊誌から新書まで、休刊は今年も加速するだろう。もちろん、コミック誌も軒並み部数を落としている。100万部を超えるのは『週刊少年ジャンプ』だジェで117万部。ほかは、『週刊少年マガジン』37万部、『週刊少年サンデー』16万部、『ビッグコミック』16万部といった具合だ。漫画は紙でなくアプリで読む時代に完全に移行した。
さらに、書店も今年も、次々に閉店していくに違いない。
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