●フェイスブックが偽装メディアを削除。編集長はAIが作成したフェイク
フェイスブックとツイッターが、9月1日、メディアを偽装したロシアの「フェイクニュース工場」が、大統領選への介入工作をしていたとして、ページやアカウント削除などの対策を取ったと発表した。
削除したページは、ロシアのインターネット・リサーチ・エージェンシー(IRA)による過去の活動に関与した人物たちにつながっていたという。IRAというのは、「プーチンの料理人」の異名を持つロシアの実業家、エフゲニー・プリゴジン氏の傘下企業。
これらの偽装メディアは、AIがアルゴリズムによる自動生成顔写真によって編集長や編集部員をつくり出し、信頼性を演出していた。また、驚くべきことに、若手からベテランまで、実在のジャーナリストたちに記事を書かせていた。その1人が「NYタイムズ」に語ったところによると、記事は1本75ドルで、テーマは指定されず、原稿が添削されることもほとんどなかったそうだ。このライターが書いたのは、ジョー・バイデンに対する批判的な記事。
いまや、ネットにあるメディアのほとんどが信用できない。
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