●NYの老舗書店「ストランド」のコロナ禍で支援訴えに賛否が!
NYマンハッタンの独立系書店「ザ・ストランド・ブックストア」(Strand Book Store)が、新型コロナの影響により売上が約70%減少したとして、地元住民に支援を訴えてニュースになった。
この書店には、NY滞在中には必ず1度は足を運んでいる。独立系ならでは老舗で、観光客向けのグッズも充実して、いつも賑わっていた。
三代目のオーナー、ナンシー・バス・ワイデン(Nancy Bass Wyden)氏によると、来店者、とくに観光客の減少がこたえたようだ。しかし、彼女の夫のロン・ワイデン(Ron Wyden)氏はオレゴン州の上院議員(民主党)でミリオネア。パンデミック中にライバルのアマゾン株を購入していること。アマゾン以外にも、アルファベットやアップル、フェイスブック、エクソン、3Mなど優良企業の株式を数百万ドルも保有していることから、非難の声も出たという。
ストランド書店は、コロナ禍で連邦政府から100万ドル以上の特別融資を受けながら、3月下旬、事業を継続するため、約190人の従業員を一時解雇すると発表したことも、指摘された。これに対して、ワイデン氏は「建物を所有しているのは幸運なことであり、そうでなければとっくに破産している」。「顧客なしには小売業を維持することはできない」「個人の資産から毎年200万ドルを、書店の運営費用として支出している」と反論した。
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