●ペンギン・ランダムハウスがサイモン&シュスターを20億ドルで買収
11月25日、アメリカ「ビッグ5」の一つサイモン&シュスターは、ペンギン・ランダムハウスに約20億ドルで売却することに合意したと発表した。サイモン&シュスターの親会社はメディアコングロマリットのバイアコムCBS。ペンギン・ランダムハウスの親会社はドイツのベルテルスマンである。結局、バイアコムからベルテルスマンに移ったことになるが、これでますます出版の寡占化が進むと、全米作家協会(Author’s Guild:AG)やPENアメリカなどが反対声明を出した。アドバンス料金が下がり、企画の質も低下すると、著者サイドは警戒している。
バイアコムは、3月に、TV・映画製作や動画のストリーミングサービスなどを中核事業とするため、旧来の書籍ビジネスの売却を発表していた。
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