●出版販売額 16年連続で減少が確定。『鬼滅の刃』だけが目立った2020年
コロナ禍の影響も大きいが、今年もまた、例年と同じく出版物の販売額は減少することが確定した。出版科学研究所によると、今年、国内で出版された書籍と雑誌の売り上げは、1月から11月までの販売実績をもとにした推計で、去年よりおよそ2%少ない1兆2100億円台となる見込みとなった。これは16年連続のことで、もはや紙出版は完全な斜陽ビジネスとなった。 今年の出版界で目立ったのは、やはり『鬼滅の刃』。コミックスは、「ステイホーム」により需要が高まったが、そのなかでもダントツの売り上げを記録した。しかし、雑誌全体の落ち込みはひどく、また書籍では旅行ガイドブックがまったく売れなかった。
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