21/09/16●講談社とアマゾンが取次抜きで直接取引を開始

21/09/16●講談社とアマゾンが取次抜きで直接取引を開始

 今日、朝日新聞が『講談社とアマゾン、直接取引を開始へ「異例の事態」に衝撃広がる』という記事を出した。これは、講談社が今月から、日販、トーハンなどの取次を経由しない「直接取引」を始めたことを伝えたもの。講談社はとりあえず、3シリーズ「講談社現代新書」「ブルーバックス」「講談社学術文庫」の既刊本をアマゾンに直接卸し、その後、効果を見極めた上で他の書籍や新刊本への拡大を検討していくという。

 これで、書籍流通の流れが効率化され、消費者にとってはいいことずくめだが、朝日記事は業界の衝撃は大きいと、次のように書いている。

《ただ、業界をリードする講談社が直接取引に加わったことに、「異例の事態で衝撃は大きい」(取次会社幹部)と波紋が広がる。》  

 しかし、衝撃なのは、中小出版社にすぎないだろう。取次があることで本を出せていたところもあるからだ。ただ、デジタル時代の流れには逆らえない。すでにKADOKAWAなどもやっているので、衝撃でもなんでもない。新聞はあおりすぎではないだろうか。

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