山田順の新著『日本経済の壁』(MdN新書、1,210円)が発売されました。
「インフレ税」がやってくる!
・日本の「賃金」が上がらなかった本当の理由
・記録的な「円安」の真因は、日米の金利差
・「EV乗り遅れ」トヨタはテスラを過小評価していた
・3度の「消費増税」が日本経済の壁!
・「少子化」なのになぜ、大学を減らさないのか?
・「欲望資本主義」の限界
・日銀は「金融緩和」を止められない
・インフレ率7%で11年後に「資産価値は半減」する
バブル崩壊以来、日本経済は長期停滞の「デフレーション」がずっと続いてきた。
その結果、物価が上がらないという恩恵はあったが、給料も上がらず、
日本人の平均賃金(購買力平価による)は、OECD先進34カ国中で24位まで低下した。
いまや、韓国のほうが平均賃金で日本を上回っている。
ここ数年、「なぜ日本の賃金は上がらないのか?」ということが、
メディアでさかんに取り上げられるようになった。
「港区の平均年収1200万円はサンフランシスコでは低所得」とまで
言われるようになった。
しかし、給料が上がらないのは、「円安」や「少子化」問題と同根で、
結局は経済低迷の結果だ。
1980年代末まで世界トップクラスの経済力を誇った日本が、
この30年余りでなぜ、ここまで衰退したのだろうか?
家電、PC、携帯電話、半導体など、世界を席巻した産業は、
なぜ次々と競争力を失ったのだろうか?
なぜ、1社もGAFAに匹敵するような先進ビックビジネスを生まなかったのだろうか?
この先、私たちを待ち構えているのは、人口減・少子高齢化による、
日本経済のパイの縮小と社会保障費の増大、そして増税だ。
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