集英社「週刊プレイボーイ」編集部が画像生成AIで作成したグラビアアイドル「さつきあい」のデジタル写真集の販売を、突如、取りやめた。編集部はその理由を「生成AIをとりまくさまざまな論点・問題点についての検討が十分ではなく、AI生成物の商品化については、世の中の議論の深まりを見据えつつ、より慎重に考えるべきであったと判断するにいたりました」と言っているが、やはり、ハードルが高すぎたというほかない。
発売直後から、さまざまな声があがっていたが、著作権の問題がいちばん大きい。さらに、批判としては、生身のアイドルや関係者の活躍の場を奪ってしまうとか、実在するアイドルに似ているという声も。
生成AIのアルゴリズムは、ネット上に存知されている著作権や肖像権を含めたデータの集積で成り立っているので、この問題に一定のガイドラインを設けないと、ビジネスユースは無理だ。ただし、一般レベルでは生成AIは使い放題だから、こちらの方が大問題。生身の人間との境界がなくなってしまう。
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