「Dr.スランプ」や「ドラゴンボール」などの超ヒット作を生んだ漫画家の鳥山明が、68歳で死去したことで、世界中で大報道が繰り広げられている。なんとあの「NYタイムズ」まで大きな記事にしている。
思えば、鳥山さんは、日本の「漫画」を世界の「MANGA」に押し上げた功労者であり、日本より海外での評価のほうが高い。2019年には「芸術・文学の領域での創造と、世界での普及に傑出した功績のあった人物」に授与されるフランスの芸術文化勲章「シュバリエ」を受章している。
これを日本に置き換えれば、「文化勲章」を受賞してもおかしくないが、これまで漫画家が文化勲章を受賞したことはない。日本政府の政治家は、漫画を読んでいるにもかかわらず、その文化的価値を理解していない。
鳥山さんの死因は「急性硬膜下血腫」と発表された。急性硬膜下血腫は頭部の外傷などで、脳と硬膜のすき間に血がたまって脳を圧迫する疾患。死因について、これ以上の発表はないが、いずれにせよ、この時代、68歳は逝くにも早すぎる。
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