東京商工リサーチの記事によると、2014年以降、この10年間で、書店の倒産・休廃業が新設を上回る状態が続き、10年間で764社が市場から退出したという。
書店の倒産(負債1000万円以上)は、10年間で140社。 ピークの2016年は25社発生した。2016年は、出版取次の(株)太洋社破産。連鎖するかたちで18社の書店が、次々と倒産や廃業に追い込まれた。その後、書店の倒産は一進一退が続き、コロナ禍では資金繰り支援や巣ごもり需要などで、倒産は減少に転じたが、2023年は一気に13社に増えた。倒産以外で事業を停止した休廃業・解散も増え続けてきた。
一方、書店の新設法人は、2013年がピークも81社。この年は、倒産と休廃業・解散の合計が75社だったので、6社の純増だった。 しかし、2014年からは純減に転じ、2019年は56社まで純減が拡大した。コロナ禍の2022年も21社の純減で、2014年から8年連続で純減が続いているという状況という。
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