2019年7月18日に起きた「京都アニメーション放火殺人事件」で、犠牲者の実名が報道されたことに批判の声が上がったことで、その後、事件被害者の実名報道が論議されてきた。
今回、新聞協会はこの件に関する見解をまとめ、1問1答の形(ぜんぶで5問5答)で協会のウエブにアップした。報道する側にとっても、される側にとっても非常に参考になる。
https://www.pressnet.or.jp/statement/report/220310_14533.html
以下は、第1問「なぜ事件の犠牲者を実名で報じるのですか?」に関する見解の抜粋。
「社会で共有すべき情報を伝え、記録することが、わたしたち報道機関の責務であり。そのなかでも、誰が被害に遭ったのかという事実は、その核心です」「被害に遭った人がわからない匿名社会では、被害者側から事件の教訓を得たり、後世の人が検証したりすることもできなくなります」
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