11月28日、トーハンは2022年度連結中間(2022.4.1~同9.30)決算の概要を発表した。それによると、連結子会社26社の連結売上高は1913億8300万円(前年同期比10・2%減)、営業損失は7億4300万円(前年は11億2600万円の利益)、経常損失は6億4100万円(前年は11億1900万円の利益)、親会社に帰属する中間純損失は9億5700万円(前年は4億7800万円の利益)。「トーハン」と「書店系10社」の売上高が大幅に減収となり、赤字になった。
トーハン単体では、売上高は1786億7300万円(同10.5%減)で、営業損失は9億6100万円(前年は5億0200万円の利益)、経常損失は5億5000万円(前年は9億5200万円の利益)、中間純損失は6億2000万円(前年は2億7100万円の利益)。
「書籍」「雑誌」「コミック」「マルチメディア」の全4部門で売上げが減少した。
トーハンに先立つ25日、日販グループホールディングスは、連結子会社36社の連結中間(2022.4.1~同9.30)決算の概要を発表した。売上高は2198億1300万円(前年同期比10.8%減)で、営業損失1億0400万円(前年は16億4500万円の利益)、経常利益は1500万円(前年同期比99.2%減)と大幅に減少した。ただし、親会社株主に帰属する中間純利益は11億7800万円(同19.9%増)と、グループ全体では経常利益を確保した。
とはいえ、日本出版販売単独では、売上高は1775億4100万円(同11.7%減)で前年から約235億円減少。営業損失は6億2600万円(前年は4億3700万円の利益)、経常損失は4億9400万円(前年は5億3200万円の利益)、中間純損失は5億8400万円(前年は3億4800万円の利益)と赤字決算。
「書籍」「雑誌」「コミックス」「開発品」の全4部門で減収。返品率は「雑誌」が同3.7ポイント改善したが、他の3部門が増加し、総合で同0.4ポイント悪化した。
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