●「地球の歩き方」が事業譲渡、ダイヤモンドから学研へ
ダイヤモンド社は、11月15日、子会社の「ダイヤモンド・ビッグ社」が発行する「地球の歩き方」をはじめとする旅行ガイドブック出版事業などを終了し、2021年1月付で「学研」子会社の「学研プラス」に事業譲渡することを発表した。
「地球の歩き方」は1979年創刊。近年は日本国内シリーズも発行され、「離島」などテーマガイドが人気を集めていた。また、東京五輪を当て込んで「東京版」を発行し、増刷を重ねていた。
しかし、近年、海外旅行ガイドブックは二つの理由で売上が激減、かつてのように収益を上げることは不可能になっていた。
一つは、ガイド機能がネットに移行してしまったこと。もう一つは、日本経済の低迷で日本人の海外旅行が減ったことだ。これに、日本の人口減が追い打ちをかけている。
ダイヤモンド側は「新型コロナウイルスの感染拡大によって海外旅行の重要が減り」と説明したとされるが、コロナ以前から事業は低迷していた。
それを考えると、学研がなぜこの事業を引き受けたか非常に疑問だ。
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