ABCによると、2021年10月の書籍雑誌推定販売金額は914億円で、前年比8.7%減となった。内訳は、書籍514億円で同4.1%減、雑誌399億円で同14.0%減。雑誌の落ち込みがとくに大きい。その内訳は月刊誌332億円で同13.1%減、週刊誌67億円で同18.2%減。もはや、週刊誌は成り立たなくなったと見ていいだろう。
返品率は書籍が32.8%、雑誌は43.9%で、月刊誌は43.4%、週刊誌46.3%。
出版市場の縮小が、コロナによる「巣ごもり」需要で一時的に落ち着いた感があったが、もはやそれも消滅。この10月期をふまえて2021年度の累計は1兆93億円、前年比0.4%減とマイナスに転じたので、2021年通年での出版販売額もマイナスが確実になった。
著者について