11月24日、トーハンは、連結中間決算(2021.4.1~同9.30)の概要を発表した。それによると、売上高は2130億4100万円(前年同期比9.6%増)、営業利益は11億2600万円(同43.7%減)、経常利益は11億1900万円(同2.1%減)、親会社株主に帰属する中間純利益は4億7800万円(同52.8%減)で、増収減益となった。5月に帳合書店となった丸善ジュンク堂書店が売上げを押し上げたほか、人件費を含む一般管理費の削減、出版社からの運賃協力金の増加などが、増収に貢献した。
一方、同日発表された日販グループホールディンス子会社35社の連結中間決算の概要は、売上高2463億9900万円(前年比1.5%増)、営業利益16億4500万円(同17.4%増)、経常利益19億6900万円(同32.6%増)、親会社株主に帰属する中間純利益9億8200万円(同236.1%増)で、8事業のうち6事業で増収。なかでも、日販が単体で黒字転換したことで大幅な増益となった。
取次大手の決算が好調に推移した背景には、コロナ禍による「巣ごもり需要」がある。