●上半期の出版市場、まさかの2.6%増!コロナ禍の影響か?
出版科学研究所が「出版月報」7月号で発表した2020年上半期の紙版と電子版を合わせた推定販売金額は、まさかの前年同期比2.6%増の7945億円でプラス成長。コロナ禍が、出版市場の落ち込みをストップさせたとしか思えない結果になった。
その内訳は、紙版の推定販売金額が6183億円(同2.9%減)で、電子版が1762億円(同28.4%増)。
紙版の内訳は、「書籍」が3517億円(同3.0%減)で、「雑誌」が2667億円(同2.9%減)。電子版の内訳は、「電子コミック」が1511億円(同33.4%増)、「電子書籍」が191億円(同15.1%増)、「電子雑誌」が60億円(同17.8%減)。電子版の占有率は22.2%と2割を超え、出版市場はもはや電子のみが拡大していく構造になっている。
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