●朝日新聞が史上最大の赤字「コロナ禍」影響
朝日新聞社は、5月26日、2021年3月期連結決算を発表した。それによると、純損益が441億円の赤字(前期は106億円の黒字)で、これは1879年の創業以来で最大とのこと。売上高は、前期比16.9%減の2937億円。今回の決算は、新聞を中心としたメディア事業の赤字に加え、それを補完してきた不動産業でも赤字を出したことが、例年と異なっている。これに関して、朝日では「コロナ禍が影響した」と説明ししている。
また、今回の赤字は、将来の利益を前提に税金の前払い分を資産計上している「繰り延べ税金資産」を取り崩したことも大きい。本業のもうけを示す営業損益も70億円の赤字(前期は23億円の黒字)だった。
著者について