●投資ファンドがトリビューンを買収、リストラ加速必至
アメリカでは新聞の再編が進んでいる。有力紙「シカゴ・トリビューン」などを持つトリビューン・パブリッシングは、このたびヘッジファンドの「アルデン・グローバル・キャピタル」による買収に合意したと発表した。アルデンはこれまで、地方紙を次々と傘下に収め、リストラを進めてきている。買収した地方紙は200ほどで、コロラド州の地方紙「デンバー・ポスト」の場合、記者を3分の1以下に減らして、資産の一部を売却している。
そのため、この発表に対して、「シカゴ・トリビューン」紙の記者たちは「バッドニュースだ!」と反発した。発表では、株主の承認が得られれば、4~6月期に買収は完了し、傘下の地方紙「ボルティモア・サン」は地元公共団体に譲渡されるという。