●海賊版漫画サイトによる被害が再拡大
「日本経済新聞」記事(2021年2月13日)によると、海賊版サイトの被害が再拡大しているという。2020年の被害は、少なくとも2000億円にのぼり、正規市場の3分の1に匹敵するとか。
講談社などでつくる一般社団法人ABJ(東京・文京)が海賊版でアクセス数が多い5サイトを分析したところ、2020年に無料で読まれた漫画の被害額は約2000億円超で過去最高規模。2020年12月に限れば414億円。新型コロナが深刻化する前の2020年1月の10倍に急増した。
コロナ禍で、スマホやパソコンを触る時間が長くなり、海賊版へのアクセスが増えたとみられる。海賊版サイトへのアクセスは、2018年に閉鎖となった海賊版サイト「漫画村」のピーク時を3割上回る。
現在、運営元は海外へ移っており、運営者の摘発は難しい。また、アクセス上位の大半はベトナムだそうだ。1月の法改正で海賊版のダウンロードが規制対象となったが、ストリーミング型は対象外で、この点に関しても懸念が広がる。